海外留学は先生の必須科目  ―国の制度として確立を―

 

 

教員免許の期限を10年とした「教員免許更新制」が廃止され、教員の資質向上に向けた、新たな研修制度の導入が今国会で決まることになりました。
更新制廃止は良い方向です。そこで私は、教員の新たな研修制度にぜひ、海外留学を必須にしてもらいたいと提案しています。
ロシアのウクライナ侵略等々、海に囲まれた島国日本では感じられない地政学が世界を闊歩している現実を教員の方々にぜひ学んでいただき、次世代の子どもたちにその体験を教えていただくことが、これからの日本の重要な教育課題だと考えています。

 


 
『1492年コロンブス新大陸発見』の多様なものの見方・考え方
私が中学校で学んだ世界史の一項目です。1972年から約1年間政府交換留学生としてメキシコで学んだ私にとって「1492年」のアメリカ大陸は、ヨーロッパ人のコロンブスにとっては、新大陸であり発見した年であります。
しかし、マヤ・アステカ文明を築いてきたネイティブアメリカンにとっての「1492年」は、その後自分たちの土地を追われ滅ぼされていった出発の年と捉える事もできます。
東洋の日本人である私にとっての「1492年」は、ヨーロッパ人のコロンブスとネイティブアメリカンの出会った年との見方も学びました。
「多様なものの見方・考え方」を学ばせてもらったメキシコ留学でした。

千教組印旛支部の大会へのメッセージより

 


 

20数年しか経っていない21世紀ですが、歴史の分水嶺に立っている今日、今後の日本をしっかりと見据え、「世界地図の中で考える」ためにも、海外留学は先生の必須科目です。

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